新NISAについて

最近、日本の株式相場が好調に推移しているとニュースや新聞で見ることがあります。2023年6月19日には、バブル景気の時期の1990年8月以来、32年9カ月ぶりの日経平均株価が3万3772円という高値となりました。海外の投資家の影響が大きいみたいですが、2014年から始まったNISAを利用している人も増えていると思います。今回は、2024年から予定されている新NISAについて改正点を説明させていただきます。

 

1.制度が無期限化(恒久化)されます。
現行制度では、一般NISA、つみたてNISAともに利用できる期限が設けられています。新制度では期限がなくなり、いつでも(いつまでも)NISAを利用した投資ができるようになります。

2.制度の併用が可能になります。
現行制度では、一般NISAとつみたてNISAのどちらかを選ぶ必要があります。新制度では、現行のつみたてNISAの機能と一般NISAの機能を同時に利用できます。

3.非課税期間が無期限化となります。
現行制度では、一般NISAは5年間、つみたてNISAは20年間の非課税期間が設けられています。また、非課税期間が終了するタイミングで、引き続き非課税で運用したい場合、翌年の非課税枠を使ったロールオーバー手続きが必要です。新制度では、非課税期間が無期限となるため、より長期的な投資計画を立てることができます。

4.毎年の非課税投資額が360万円に拡大されます。
現行制度では、一般NISAは年120万円まで、つみたてNISAは年40万円まで購入可能です。新制度では、つみたて投資枠が年120万円(現行のつみたてNISAの3倍)、成長投資枠が年240万円(現行の一般NISAの2倍)になります。つみたて投資枠と成長投資枠を併用することで、年最大360万まで非課税投資が可能です。

5.最大利用可能額1,800万円となります。
現行制度では、非課税枠を利用して購入した商品を売却すると、空いた非課税枠を再び利用することはできません。新制度では、新しく1,800万円*の「非課税保有限度額」が設定され、非課税枠を利用して購入した商品を売却した場合、空いた非課税枠は次年度以降に年間投資枠の範囲内で再び利用できます。
*非課税保有限度額1,800万円のうち、成長投資枠の上限は1,200万円です。

 

NISAはメリットもありますが、投資ということでリスクもあります。株価変動、金利変動、為替変動など様々なリスクが想定できます。ただ可能性もありますので自分のライフプランを考えて、一つの資産形成として考えていくことは良いかと思います。

 

 

横浜税理士法人

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