熱中症対策強化の義務化について
7月になり1年の半分が経過し、時間が経つのは早いと実感しています。
例年よりも早く就寝時にエアコンをつけたままにしないと、寝苦しいと感じる様になりました。
前年よりも暑いと個人的には感じていますが、実際のところはどうなのでしょう。
気象庁のHPにて、横浜市における最高気温30℃を超えた日数(6月分)を確認したところ前年5回に対して、今年は14回と2.8倍増加する結果となっており、実感と一致している様に思われます。
<参考:気象庁HP 6月日ごとの値より 気象庁 Japan Meteorological Agency>
●熱中症対策強化について
従来から熱中症に関する注意喚起等は行われていたと思いますが、令和7年6月1日からは改正労働安全衛生規則が施行され「職場における熱中症対策の強化」が求められる様になりました。
熱中症のおそれがある労働者を早急に見つけ、その状況に応じ、迅速かつ適切に対処することにより、熱中症の重篤化を防止するため「体制整備」・「手順作成」・「関係者への周知」が事業者に義務付けられる様になっています。
対象となるのは「WBGT値28度以上又は気温31度以上の環境下で連続1時間以上又は1日4時間を超えての実施」が見込まれる作業に関しての様です。
●WBGT値とは?
WBGTという言葉の意味について調べた内容をご紹介いたします。
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
<出典:熱中症予防情報サイトより 環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは?>
熱中症にならない様に注意されて過ごされているとは思いますが、R7年6月以降は事業者として実情にあった熱中症対策に取組むことが義務づけられる様になりました。職場環境の整備も経営していく上で大切なことだと思いますので、この機会にお取組みいただければと思います。
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