定額減税と年末調整

漸く暑かった夏も気温が落ち着き、秋らしい気温となってきました。10月現在、そろそろお手元に年末調整に必要となる生命保険等の保険料の控除証明書等が届き始める時期となりました。今年も年末調整の時期が近づいて参りました。届いた書類はしっかりと保存をしておきましょう。

令和6年は年中に「定額減税」という例年とは違う出来事があり、給与事務担当者及び給与受給者の双方で、年末調整時の書類に記載すべき事項と、確認事項が昨年までよりも増えることになります。意識的に情報収集をされることをお勧めします。

〇 給与事務担当者の業務のポイントは以下の通りです

  1. 年末調整時点で定額減税の対象となる人に変更がないか確認する
  2. 源泉徴収票・給与支払報告書に定額減税の控除額等を正しく記載する

〇 給与受給者の注意すべき点は以下の通りです

  1. 「給与所得者の基礎控除兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼年末調整に係る定額減税のための申告書兼所得金額調整控除申告書」の様式変更点の記載
     → 特に配偶者の情報を正確に記載する必要があります
  1. 「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の様式変更点の記載
     → 16歳未満の扶養親族も漏れなく記載が必要です

  ※上記以外にも、たくさんのポイントがあります。

財政規模は5兆円程度といわれている今回の定額減税の実施について、給与事務の担当者としても年末調整をもって漸く落ち着くこととなります。給与受給者としては自身の情報を上記の書類に正しく記載して、給与事務担当者にできるだけ正確に伝えることが重要です。
普段、給与計算ソフトを使っている給与事務担当者の方は、年末調整時のソフトの使い方などの情報収集に務めるのもスムーズな業務に有効と思われます。

国税庁のホームページにも
「年末調整がよくわかるページ」https://www.nta.go.jp/users/gensen/nencho/index.htm が用意されております。給与事務担当者だけでなく、従業員全体として説明会を設けるなど、理解を深める機会を設けるのも良いかもしれません。

横浜で税理士をお探しなら、横浜駅すぐ『横浜税理士法人』へ

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です