低山登山2

健康のためには何か運動をしなければと健康診断で言われる様になり、継続して身体を動かすような趣味のなかった私は、意識してたくさん歩くようになりました。1日1万歩の目標を掲げましたが、平日は出勤時や帰宅時に加えお客様訪問時の移動が主になるため努力目標です。長く続けたいので無理はしません。
休日は河川敷を歩いたりして歩数を稼ぎます。河川敷を歩く利点は信号がなく歩みを止める必要が無いことと川の流れを目や耳で感じて気持ちが良く、気分転換になることです。

1日の成果が知りたくなり、横浜市で配布していたコンパクトな万歩計での歩数計測からはじまり、いまはスマートフォンのアプリで計測するようになりました。便利な世の中になりました。職場で加入している保険料の割引サービスなどもあるようです。

気分転換歩行の延長で流行りの低山登山を始めています。疲労度の割に歩数は稼げませんが、気持ちの良い非日常の景色と達成感で気持ちが高揚します。
旅先で片道30分前後の適当な山があれば登る習慣ができました。

今年の海の日はコロナ禍前から行きたかったミシュランガイド掲載でも有名な高尾山に40年来の友人と行ってきました。吉田類さんやタモリさんの登ったりブラブラするテレビ番組視聴のみのざっくり予習です。
耳に入ってくる世間の評判ではかなり楽な登山のようです。ワクワクします。すでに登山後の一杯が楽しみです。

普段であれば出勤前の時間帯に高尾山口駅で待ち合わせし、曇天と若干の霧の中、登山スタートです。

ケーブルカーなどの乗り口からずっと右にある舗装された登山道を登っていきます。緩やかな傾斜道を進んでいった先には鉄道が急勾配をスイッチバックで登っていくような道がはじまりました。

スマートフォンが圏外となっており簡単な地図ぐらい用意して来ればよかったと悔やみました。思っていた以上の勾配がこの後どのくらい続くのかもわかりません。付近にあった山道案内には山頂までの記載はなくまだしばらくジグザグ登り続けるようです。

細身の友人と比べ重りを満載した身体を山頂まで運び上げる自信がなくなりました。
明日は平日で通常の出勤日です。
「諦める勇気」という言葉が頭に浮かびます。
友人にもうだめかもとふんわり伝えてみます。
友人はゆっくり一緒に登ろうと言ってくれます。
自分のペースで歩かないと疲労が増すと聞いたことがあります。
友人の足を引っ張るわけにはいきません。

今度ははっきりと、登山口まで下山し、ケーブルカーを使って中腹まで上がり山頂から下山してくる友人を待っていると伝えると、了解してもらえました。
山道案内の前で集合写真を撮り、見送ります。

友人と一旦別れしばらく休憩すると木々に覆われた山の中は気持ちが良く思った以上に疲労は回復し気持ちも楽になりました。
下山に時間をかけるよりはケーブルカー駅までゆっくり登ってみようかと思えるようになりました。

この先道が曲がるところまでと目標を決めてゆっくり舗装された山道を歩き始めてみました。
辛いとき頭の中でロッキーのテーマを再生すると元気が出る世代です。
曇天の霧の中は気持ちよく歩くことができます。

ちょこちょこ歩いて休みまたちょこちょこ歩いて休みを繰り返すうちに機械の駆動音らしき音が聞こえ始めました。
小さめの公園のような広場に降りていくと奥にリフト乗り場と自動販売機があり、難易度別の登山道が載っているチラシと炭酸飲料を入手できました。

自販機の冷たい炭酸で体力を大きく回復できたので、山道を少し移動するとケーブルカー乗り場や開店前の売店がありました。
天気が良ければ景色が楽しめたようですが霧で何も見えません。

チラシによるともう少し先にサル園や周遊コース、難易度別の登山ルートがあるようです。
寺院の横を抜ける難易度1の優しいルートがあるようなのでどんな感じか様子を見にぶらぶら歩き出しました。
高尾山薬王院という寺院の前の茶店や参拝路をぶらぶらしていると優しいルートは寺院の中を通り抜けるような表記があります。

参拝客・登山客の見様見真似で寺院や天狗にお辞儀をしながら階段を登り進むうちに寺院の境内を抜け、道なりに進んでいくと前から見知った顔が下ってきます。
山の中腹で待っていると伝えていた私のために山頂から早々に下山して来てくれているようです。
ここまでの経緯と心配をかけた旨の謝罪や感謝を伝え、再度山頂まで付き合ってくれるという友人と一緒に頂上にたどり着きました。

山頂は広く開けていて晴天や眺望には恵まれなかったものの登山客も多く、599.15メートルの標識前で友人との記念撮影も出来ました。

うれしい。

山頂ではおでんや蕎麦、お茶から生ビールまで販売しておりとても賑やかです。
山頂では缶ビールで喉を潤し、山の中腹ケーブルカー駅近くの茶店では焼きたてのパリモチ天狗焼きを食べ、下山後は高尾のクラフトビールを飲みました。

お尻と腿の心地よい疲労感と非日常の景色、友人と一緒に山頂に立った達成感で気持ちの良い健康的な1日でした。

友人に感謝です。

横浜で税理士をお探しなら、横浜駅すぐ『横浜税理士法人』へ

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です