初期指導の難しさ

初期指導は改めて難しいと感じました。

弊社の場合には、自計化・月次巡回監査を推進しているので、原則として法人も個人も記帳代行はしません。(一部、法人も個人も記帳代行している例はあります・・・仕訳数で50仕訳ほどですが・・・)

自計化を簡潔に説明すると、毎月自社で書類の整理保存〜会計データの入力を行うことです。
月次巡回監査は、その入力していただいたデータを監査担当者が毎月監査し、誤りがあれば都度訂正して、会計データを確定させることです。毎月お伺いして、真面目な話から世間話、等をしたりします。

会計事務所に必要なことは、記帳代行を行い、試算表〜税務申告書類を作成してあげることではありません。
顧問先様が作成している業績予測や経営者様のこれぐらいだろうという感覚と確定したデータとの擦り合わせや差異の分析、現状の把握をしてもらい、今後の経営判断に必要な情報(税務や同業種の状況等)を伝えることだと思います。
そのためにも、自社で書類の整理保存~会計データの入力を行えるようにしっかりと初期指導をしていくことが重要だと思います。

今まさに初期指導をしています。私は、自計化ができるように指導することと考えています。

まずは実際の試算表を使って数字の見方や並び方を説明します。次に、現預金、借入金、繰越利益剰余金、当期純利益を説明します。
やはり自分の会社で一番気になる科目だと思うからです。自分が経営者なら毎回絶対確認します。

今回は、経理経験が無い方ですが、経理経験の有無や就業時間、進捗状況によって、初期指導の内容や期間が変わります。会計システムの入力に関しては、入力画面が統一されているため、ほとんど同じ説明をします。(ホーム画面や使うキーは若干異なります)

また、入力順序に関しては、まず入力項目を大きく分類し(現金、預金、売上、仕入、毎月計上他)入力方法を検討します。入力方法も関与先様によって大きく変わることはないため、基本的にはほとんど同じ説明をします。

毎回初期指導をしていく中で難しいと感じるのは、初めてシステムを使う人に入力方法の選択肢を与えるか、こちらが入力を指定するか、です。
選択肢を与えれば、初期指導に時間が掛かりますが、慣れてくると応用が効きます。
こちらが指定すれば、初期指導に時間はさほど掛かりませんが、それ以外の方法はその都度教えなければなりません。

今回は、パソコン操作が苦ではなく、しっかりと質問ができ、チャレンジ精神旺盛な方なので、選択肢を提案する方法で初期指導を進めています。 また他の顧問先様でも初期指導の依頼があるので、今回の初期指導の良かった点反省する点を自分でまとめて、より効率的に書類の整理保存~データ入力ができるように次に活かしたいと思います。 

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